院長室より-漢方よもやま話-

秋の味覚秋刀魚

９月の院長からのひと言です。

秋の味覚のひとつにサンマがあります。
秋にはその脂質が20％以上になり、さらに美味になります。
脂肪分が多いといえばすぐコレステロールがたまるのではと懸念されるかもしれませんが、
サンマの脂質はむしろコレステロール値を下げる働きが知られています。
サンマ、イワシ、アジなど背の青い魚にはＥＰＡが多く含まれ、
動脈硬化を予防する作用があります。
ほかにビタミンＡ、Ｄ、鉄分も多く、ビタミンＢ1やＢ2は他の魚の3倍も含んでいるといわれ、
貧血の方にはお勧めです。
塩焼きにして食する際に、少し焦げると香ばしくおいしいのですが、
焦げた部分に発ガン物質が含まれるので、なるべくは食べないほうがよいでしょう。
しかし、焼きサンマに添える大根おろしに焦げた部分の発ガン物質を分解する成分があり、
その組み合わせは絶妙で理にかなったものです。
大根おろしは焼きサンマにはなくてはならない存在なのです。
大根おろしはなるべく多めにとるようにしましょう。これも日本人の知恵なのです。

土用の丑の日

８月の院長からのひと言です。

土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間のことをいいます。
東洋思想に五行説(木火土金水)というものがあり、
それぞれを、木-春、火-夏、金-秋、水-冬と割り振ったら「土」が余ってしまいました。
そこで、「土の性質は全ての季節に均等に存在するのだ」とこじつけて、
各季節の最後の18～19日を「土用」としました。
各土用のなかで丑の日にあたるのが土用の丑の日です。
とくに夏の土用の丑の日が有名で、暑さを乗り切るために鰻を食べる習慣があります。
ちなみに土用の丑の日に鰻を食べるようになったのは江戸時代のことで、
幕末の万能学者である平賀源内が、はやらない鰻屋に相談され、
「本日 土用の丑の日」と看板に書いて貼り出させたところ、
大繁盛したのがきっかけと伝えられています。
鰻にはよく山椒をかけて食べますが、
山椒は漢方薬では健胃薬として用いています。
油っぽい鰻の消化を良くするための日本人の生活の知恵なのでしょう。
ちなみに今年の土用の丑の日は7月23日と8月4日です。

モーツァルトの音楽と癒しの効果

７月の院長からのひと言です。

今年はモーツァルト生誕250年の年にあたり、いろいろな催しが企画されたり、
CDショップにモーツァルトのCDがずらりとならんだりしています。
音楽には癒しの効果があり、最近では音楽療法という治療法もあるくらいです。
特にモーツァルトのピアノ曲やヴァイオリン曲には、
ストレス、過労、睡眠不足など自律神経のバランスを整える作用があるといわれています。
高い周波数の音が豊富に含まれていること、
純粋で透明感のある曲であることが、その理由のようです。
モーツァルトの音楽を聴くことは、
疲れた現代人にとって大きな健康効果をもたらすものと思います。
モーツァルトを聴いて疲れた体を癒してみてはいかがでしょうか。

肥満に要注意！

６月の院長からのひと言は、「メタボリックシンドローム」についてです。

「メタボリックシンドローム」という言葉をご存知ですか？
動脈硬化が原因で発症する病気(心筋梗塞や脳梗塞など)になりやすい病態を、
下記の診断基準で定義しました。

必須項目は、
ウエスト周囲径が男性85cm以上、女性90cm以上で、内臓脂肪蓄積の指標となります。
その中で、
①血清脂質異常(中性脂肪150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)②血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上)
③高血糖(空腹時血糖値110mg/dL以上)
の3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断します。

この診断基準を満たす方は要注意です。適度な運動や腹八分目の食事を心がけましょう！

運動会

当院の道をはさんだ向かいに高校があって、明日運動会があるようです。
医院の２階の窓から、生徒たちが毎日応援の練習をする様子を見ていたためか、
全くの部外者ではあるものの・・なんだかとっても楽しみです。
運動会が行われるのは医院の診療時間中だし、
お隣とはいえ、わざわざ見にいくわけでもないのですが・・・
明日は、生徒たちの大きな声援を聞きながら、
運動会の雰囲気を楽しみたいと思っています。
明日は天気でありますように！！