2008年 05月 18日
草 枕 |
漱石の「草枕」の一節を紹介します。
久しぶりに読んでみると・・やっぱり面白い発見が多々あります。
「山路を登りながら、こう考えた。」という、
あまりにも有名な書き出しから始まる小説です。
以下・・小説からの抜粋です。
春は眠くなる。猫は鼠を捕る事を忘れ、人間は借金のある事を忘れる。時には自分の魂の居所さえ忘れて正体なくなる。只菜の花を遠く望んだときに眼が醒める。雲雀の声を聞いたときに魂のありかが判然とする。雲雀の鳴くのは口で鳴くのではない、魂全体で鳴くのだ。魂の活動が声にあらわれたもののうちで、あれ程元気のあるものはない。ああ愉快だ。こう思って、こう愉快になるのが詩である。
なんとも・・味のある文章です。
久しぶりに読んでみると・・やっぱり面白い発見が多々あります。
「山路を登りながら、こう考えた。」という、
あまりにも有名な書き出しから始まる小説です。
以下・・小説からの抜粋です。
春は眠くなる。猫は鼠を捕る事を忘れ、人間は借金のある事を忘れる。時には自分の魂の居所さえ忘れて正体なくなる。只菜の花を遠く望んだときに眼が醒める。雲雀の声を聞いたときに魂のありかが判然とする。雲雀の鳴くのは口で鳴くのではない、魂全体で鳴くのだ。魂の活動が声にあらわれたもののうちで、あれ程元気のあるものはない。ああ愉快だ。こう思って、こう愉快になるのが詩である。
なんとも・・味のある文章です。
by tanikawaiin
| 2008-05-18 11:43
| 雑記