2012年 06月 05日
漢方の大変革時代 |
久しぶりの更新です。毎日新聞5月掲載分です。
現在8割以上の医師が漢方薬を処方しているといわれています。
私が漢方を始めた20年前には考えられなかったことです。
当時は漢方薬の書籍がほとんどありませんでしたが、
現在専門書はもとより一般書に至るまで、漢方関連の書籍は多数書店に並んでいます。
漢方薬は師匠の背中を見て学びました。
「高熱が出て、悪寒がし、節々が傷み、咳があったら麻黄湯を使え!」
1800年前の古典書に記載してある漢方薬の条文を、
呪文のように覚えさせられました。
インフルエンザに対して麻黄湯という漢方薬は効果があります。
何故インフルエンザに麻黄湯が効くのか?と問うても、
「それは麻黄湯証だからだ!」との答えしか得られませんでした。
ここ数年いくつもの基礎実験や臨床研究において、
麻黄湯がインフルエンザに効くメカニズムが明らかとなっています。
漢方はここ数年で大変革時代を向かえていると思います。
現代医学における漢方医学のあり方が大きく変化しています。
漢方の原理主義を継承する立場としては、
これからどのように漢方治療医学を発展させたらよいのか、
いろいろと悩むところであります。
いずれにしても、数多くの悩める人に、
漢方薬が身近に使用できる環境になったことは喜ばしいことであります。
現在8割以上の医師が漢方薬を処方しているといわれています。
私が漢方を始めた20年前には考えられなかったことです。
当時は漢方薬の書籍がほとんどありませんでしたが、
現在専門書はもとより一般書に至るまで、漢方関連の書籍は多数書店に並んでいます。
漢方薬は師匠の背中を見て学びました。
「高熱が出て、悪寒がし、節々が傷み、咳があったら麻黄湯を使え!」
1800年前の古典書に記載してある漢方薬の条文を、
呪文のように覚えさせられました。
インフルエンザに対して麻黄湯という漢方薬は効果があります。
何故インフルエンザに麻黄湯が効くのか?と問うても、
「それは麻黄湯証だからだ!」との答えしか得られませんでした。
ここ数年いくつもの基礎実験や臨床研究において、
麻黄湯がインフルエンザに効くメカニズムが明らかとなっています。
漢方はここ数年で大変革時代を向かえていると思います。
現代医学における漢方医学のあり方が大きく変化しています。
漢方の原理主義を継承する立場としては、
これからどのように漢方治療医学を発展させたらよいのか、
いろいろと悩むところであります。
いずれにしても、数多くの悩める人に、
漢方薬が身近に使用できる環境になったことは喜ばしいことであります。
by tanikawaiin
| 2012-06-05 23:47
| 毎日新聞記事