2011年 11月 01日
桜 |
4月3日毎日新聞掲載分です。
初春の花見は古くから日本の風物詩の一つです。
爛漫と咲いて一気に花吹雪と化す潔さが日本人の心をとらえて離しません。
その桜に薬効があることは古くから知られていて、
桜の樹皮の内皮は生薬に用いられます。
江戸時代の民間療法の書物に「一切の食毒に、桜の甘肌を乾かして末にして用う」
という記載があり、
食中毒や食傷、痢疾(りしつ=感染性の下痢)などに効果があるとされ、
庶民の間にかなり普及していたようです。
現代の研究で、桜の樹皮の成分はサクラニンと命名され、
殺菌作用を持つことが知られています。
先人の知恵は現代にも生きているのです。
桜皮には鎮咳去痰作用もあります。
樹皮の抽出エキスはブロチンと呼ばれ、鎮咳薬として現在でも使用されています。
二日酔いに塩漬けにした桜の花をお湯に振り出して飲んだりもします。
花見酒で酔った後、花びらを浮かした湯を飲むのもおつなものです。
初春の花見は古くから日本の風物詩の一つです。
爛漫と咲いて一気に花吹雪と化す潔さが日本人の心をとらえて離しません。
その桜に薬効があることは古くから知られていて、
桜の樹皮の内皮は生薬に用いられます。
江戸時代の民間療法の書物に「一切の食毒に、桜の甘肌を乾かして末にして用う」
という記載があり、
食中毒や食傷、痢疾(りしつ=感染性の下痢)などに効果があるとされ、
庶民の間にかなり普及していたようです。
現代の研究で、桜の樹皮の成分はサクラニンと命名され、
殺菌作用を持つことが知られています。
先人の知恵は現代にも生きているのです。
桜皮には鎮咳去痰作用もあります。
樹皮の抽出エキスはブロチンと呼ばれ、鎮咳薬として現在でも使用されています。
二日酔いに塩漬けにした桜の花をお湯に振り出して飲んだりもします。
花見酒で酔った後、花びらを浮かした湯を飲むのもおつなものです。
by tanikawaiin
| 2011-11-01 22:58
| 毎日新聞記事