2011年 07月 01日
先表後裏 |
6月の院長からのひと言です。
漢方治療の原則に「先表後裏」という考え方があります。
まず「表」の病気を治してから「裏」の病気を治すというものです。
漢方治療においては、体に害を及ぼす悪いものは、
体の表層から内部へと侵入していくと考えます。
風邪を例にとると、ウイルス感染に罹患した当初は、
悪寒や発熱、頭痛、関節痛など体の表面の症状が現れます。
その後病期の進行とともに、喉の痛み、鼻水、咳・痰など体の内部の症状へと変化します。
なおも病期が進行すると、
食欲不振や下痢・便秘など消化器症状にまで至ってしまうのです。
通常慢性疾患で漢方治療をしている方は、新陳代謝を高めたり、
胃腸を整えたりなど、体の内部つまり「裏」の治療を行っていることがほとんどです。
そのような方が、風邪などの熱性疾患つまり「表」の病気を発症した場合は、
通常の「裏」の治療より、
まずは「表」の治療を優先させるというのが漢方治療の大原則です。
ですので、漢方薬服用中に風邪にかかった場合などは、
通常服用している漢方薬は一時中止し、風邪に対応する漢方薬に変更します。
いつもと体調が変化した場合などは、医師にご相談下さい。
漢方治療の原則に「先表後裏」という考え方があります。
まず「表」の病気を治してから「裏」の病気を治すというものです。
漢方治療においては、体に害を及ぼす悪いものは、
体の表層から内部へと侵入していくと考えます。
風邪を例にとると、ウイルス感染に罹患した当初は、
悪寒や発熱、頭痛、関節痛など体の表面の症状が現れます。
その後病期の進行とともに、喉の痛み、鼻水、咳・痰など体の内部の症状へと変化します。
なおも病期が進行すると、
食欲不振や下痢・便秘など消化器症状にまで至ってしまうのです。
通常慢性疾患で漢方治療をしている方は、新陳代謝を高めたり、
胃腸を整えたりなど、体の内部つまり「裏」の治療を行っていることがほとんどです。
そのような方が、風邪などの熱性疾患つまり「表」の病気を発症した場合は、
通常の「裏」の治療より、
まずは「表」の治療を優先させるというのが漢方治療の大原則です。
ですので、漢方薬服用中に風邪にかかった場合などは、
通常服用している漢方薬は一時中止し、風邪に対応する漢方薬に変更します。
いつもと体調が変化した場合などは、医師にご相談下さい。
by tanikawaiin
| 2011-07-01 23:16
| 院長からのひと言