2011年 02月 15日
気について1 |
毎日新聞1月16日掲載分です。
漢方治療をする上で必要不可欠な概念に「気」があります。
古くは中国で芽生え、日本に伝来し江戸中期に日本独特の理論として発展しました。
気は生命を維持する根源的なエネルギーで、自然界のすべてに存在します。
雨だれ一つにも気は存在し、石を砕くだけの力を持っています。
日本人は気に大変親しみを感じていたのか、
日本語には気を含む用語がたくさん存在します。
「元気」「勇気」「気分」などという単語や「気を使う」「気が滅入る」
「気が晴れる」など、心の微妙なニュアンスを気という言葉で表現してきました。
「病気」という言葉も「気の病」と読み取ることができ、
気の異常は体の不調と密接に関連していると考えていたのでしょう。
これらは解剖学が日本に入る以前に確立した概念であり
「心身一如」を治療の主眼とする漢方医学にとって「気」の概念は必要不可欠なのです。
漢方治療をする上で必要不可欠な概念に「気」があります。
古くは中国で芽生え、日本に伝来し江戸中期に日本独特の理論として発展しました。
気は生命を維持する根源的なエネルギーで、自然界のすべてに存在します。
雨だれ一つにも気は存在し、石を砕くだけの力を持っています。
日本人は気に大変親しみを感じていたのか、
日本語には気を含む用語がたくさん存在します。
「元気」「勇気」「気分」などという単語や「気を使う」「気が滅入る」
「気が晴れる」など、心の微妙なニュアンスを気という言葉で表現してきました。
「病気」という言葉も「気の病」と読み取ることができ、
気の異常は体の不調と密接に関連していると考えていたのでしょう。
これらは解剖学が日本に入る以前に確立した概念であり
「心身一如」を治療の主眼とする漢方医学にとって「気」の概念は必要不可欠なのです。
by tanikawaiin
| 2011-02-15 22:32
| 漢方よもやま話