2010年 12月 05日
インフルエンザと麻黄湯 |
遅くなりました。11月14日毎日新聞掲載分です。
漢方では急性の熱性病を「中風」と「傷寒」に分類します。
中風というのは良性の急性感染症で風邪のようなもの、
傷寒は悪性の急性感染症でインフルエンザのようなものと考えてよいと思います。
漢方の古典には、傷寒のような重篤な状態の時は、
麻黄湯を使って治療すると記載されています。
麻黄湯は、基礎研究などでもインフルエンザウイルスの増殖を抑えるといった報告もあり、
インフルエンザ感染に有用な治療手段のひとつです。
多くの場合、抗インフルエンザ薬が有効ですが、
副作用や薬剤耐性菌の問題もあり、西洋医学のみにては対応できないこともあります。
抗インフルエンザ薬と麻黄湯の併用が有効であったとの報告もあり、
個々の状況に合わせた治療法の選択が必要です。
何よりも早期からの治療が大切です。
体調が悪い時には、早めに医療機関に受診して下さい。
漢方では急性の熱性病を「中風」と「傷寒」に分類します。
中風というのは良性の急性感染症で風邪のようなもの、
傷寒は悪性の急性感染症でインフルエンザのようなものと考えてよいと思います。
漢方の古典には、傷寒のような重篤な状態の時は、
麻黄湯を使って治療すると記載されています。
麻黄湯は、基礎研究などでもインフルエンザウイルスの増殖を抑えるといった報告もあり、
インフルエンザ感染に有用な治療手段のひとつです。
多くの場合、抗インフルエンザ薬が有効ですが、
副作用や薬剤耐性菌の問題もあり、西洋医学のみにては対応できないこともあります。
抗インフルエンザ薬と麻黄湯の併用が有効であったとの報告もあり、
個々の状況に合わせた治療法の選択が必要です。
何よりも早期からの治療が大切です。
体調が悪い時には、早めに医療機関に受診して下さい。
by tanikawaiin
| 2010-12-05 23:42
| 漢方よもやま話