2011年 02月 15日
気について2 |
毎日新聞1月23日掲載分です。
唯物論の立場をとる西洋医学にとって、
「気」は大変観念的であるため、診療現場から排除されてきました。
西洋医学では、病気には必ず病理的な異常が存在し、
その病気の原因を発見し取り去ることが唯一の治療でした。
一方、漢方医学では体全体のバランスをとることを治療の最重要課題とします。
診療を行う中で、生体のバランスが崩れた状態を把握する一つの方法として、
気の流れというものを考えます。
気の異常を「気虚」「気滞」「気逆」という三つの病態でとらえ、
それらに対し漢方薬を投与し治療します。
現在、臨床の現場では検査至上主義が横行し、
血液検査や画像診断のみで診断、治療がなされる傾向があり、
医師・患者間にわずかながら溝ができてしまうことが少なくありません。
患者さんが自分の苦痛を訴えても、検査で異常を認めなければ病気とは認められず、
さらには治療の糸口さえ断ち切られることがあります。
唯物論の立場をとる西洋医学にとって、
「気」は大変観念的であるため、診療現場から排除されてきました。
西洋医学では、病気には必ず病理的な異常が存在し、
その病気の原因を発見し取り去ることが唯一の治療でした。
一方、漢方医学では体全体のバランスをとることを治療の最重要課題とします。
診療を行う中で、生体のバランスが崩れた状態を把握する一つの方法として、
気の流れというものを考えます。
気の異常を「気虚」「気滞」「気逆」という三つの病態でとらえ、
それらに対し漢方薬を投与し治療します。
現在、臨床の現場では検査至上主義が横行し、
血液検査や画像診断のみで診断、治療がなされる傾向があり、
医師・患者間にわずかながら溝ができてしまうことが少なくありません。
患者さんが自分の苦痛を訴えても、検査で異常を認めなければ病気とは認められず、
さらには治療の糸口さえ断ち切られることがあります。
by tanikawaiin
| 2011-02-15 22:35
| 漢方よもやま話