2010年 12月 12日
十味敗毒湯 |
毎日新聞11月28日掲載分です。
漢方エキス製剤のほとんどは中国に由来するものですが、
日本で考案された漢方薬もいくつかあります。
「十味敗毒湯」はその一つです。
蕁麻疹(じんましん)や化膿性皮膚炎などの皮膚疾患によく用いられます。
十味敗毒湯を考案したのは、江戸時代に活躍した華岡青洲です。
青洲は、麻酔薬「通仙湯」を創薬し、外科手術を成功させたことで有名です。
麻酔薬開発のため犬を使った実験を繰り返しますが、
あまりに多くの犬を使ったので、郷里に犬がいなくなったと伝わるほどでした。
動物実験での成功後、次は人間での効果を試したい青洲は、
誰に薬を飲んでもらえばいいのか迷います。
そんな青洲の気持ちを察した母と妻は、自分の体を使うよう申し出ます。
苦悩の中、母と妻に麻酔薬を飲ませ実験を繰り返しますが、
妻は薬の副作用で失明します。
そんな努力の末、麻酔薬が完成し、
1804年に世界初の乳癌手術を成功させることができたのです。
漢方エキス製剤のほとんどは中国に由来するものですが、
日本で考案された漢方薬もいくつかあります。
「十味敗毒湯」はその一つです。
蕁麻疹(じんましん)や化膿性皮膚炎などの皮膚疾患によく用いられます。
十味敗毒湯を考案したのは、江戸時代に活躍した華岡青洲です。
青洲は、麻酔薬「通仙湯」を創薬し、外科手術を成功させたことで有名です。
麻酔薬開発のため犬を使った実験を繰り返しますが、
あまりに多くの犬を使ったので、郷里に犬がいなくなったと伝わるほどでした。
動物実験での成功後、次は人間での効果を試したい青洲は、
誰に薬を飲んでもらえばいいのか迷います。
そんな青洲の気持ちを察した母と妻は、自分の体を使うよう申し出ます。
苦悩の中、母と妻に麻酔薬を飲ませ実験を繰り返しますが、
妻は薬の副作用で失明します。
そんな努力の末、麻酔薬が完成し、
1804年に世界初の乳癌手術を成功させることができたのです。
by tanikawaiin
| 2010-12-12 23:25
| 漢方よもやま話